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変拍子の首領・エリス

テイク・ファイブがなんぼのもんじゃい!
プログレ連中まとめてかかってこんかい!!

と言ったかどうかは定かではありませんが、ちまたで噂の「変拍子の鬼」
拍子割りとリズム構成に44年の短い一生を捧げたまさに鬼才

ドン・エリス(Don Ellis, tp)様でございます。

最初に聴いたのは
Electric_bath

Electric Bathでしたが、これはそれほど印象に残るものではありませんでした。
その後にレコードセールで見つけた
Sa3c0441

Live at Montereyにやられました。
ライナーの口上も大興奮状態です。
Sa3c0443

「想像を絶する」って(笑)

変拍子って疲れるんですよね、リズムの頭や拍子を追っかけながら聴いてしまうので。
そういう意味では、アルバム通して聴く努力は「想像を絶する」かもしれません。

でもこのライブアルバムはひと味もふた味も違います。ものすごくエキサイティングでカッコイイです。
鬼気迫るとでもいいましょうか、ライブならではのドライブ感と、どこかオリエンタルな旋律、そこに変拍子ゆえのスリリングな展開。あっという間に彼の世界に引き込まれてしまいます。代表作と言われるだけの内容だと思います。

曲の説明もバッチリです。これはNew Nineという曲の、中ジャケの能書きです。
Sa3c0442

このアルバムの日本語ライナーノーツは非常によくまとまっています。さすがは岩浪洋三さん。
要約すると、彼はボストン大学で音楽を勉強してジャズをやり出したものの芽が出ず、地元UCLAに入り直すのですが、そこでラヴィ・シャンカールに出会い、その弟子のハリ・ハル・ラオと共に学びます。

この辺の詳細は、彼と彼の音楽を紹介した強力なサイトを見るとよーく分かります。
何と、彼のリズムについての論文がダウンロードできます。興味ある方はどうぞ。この論文をチラチラ見ながらこの記事を書いていますが、ものすごく興味深いです。

その後複雑な拍を持つインド音楽にのめり込み、3ベース・3ドラム編成のビッグバンドで徹底的に変拍子ジャズを作り込みます。そうして出来上がった音楽を引っ提げ登場したのがこのモンタレー。

観客は驚愕し、驚嘆し、喝采したことでしょう。A1の
「33 222 1 222」
を聴けば納得です。

ってなわけで、その後
Live_at_montreux
Live at Montreux

Live_in_3_and_2_thirds_four_time
Live in 3 2/3 /4 times (何やこの繁分数なタイトルは)

を格安で購入。嬉。

この繁分数ライブ盤では、Freedom Jazz Danceの例のフレーズを見事なまでに七拍子に収め込んで演奏しています。

こりゃあすごい音楽に出会ってしまったなぁ。

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